にじいと心理相談室 奈良

    • 2025年11月17日
    • 相談事例
    • 職場

仕事ができない人/職場の悩み

 奈良県生駒市の心理カウンセリング「にじいと心理相談室」です。
 職場の問題、こんな悩みはありませんか?今回は、ご相談にもある『仕事ができない人』について、ご一緒に考えてみたいと思います。

仕事ができない人への対応

 どの職場でも共通課題といえる、人手不足、人材育成。人はみんな個性があるといっても、組織やチーム、グループでは、一定の共通認識や必要スキルが求められます。周囲と比較して、その水準に達していないように見える人を、現場では困っている悩みとしてチーム全体や指導者、管理者からご相談をお聴きすることがあります。
 これまでご相談いただいた際のカウンセリング対応も含め、ご紹介したいと思います。

1.仕事ができないとはどういうことですか?

・指示したことができない、達成しない
・確認せず、自己判断で業務を行う
・片づけられない、整理できない
・失敗を隠す、人のせいにする
・周囲よりもペースが遅い、など

 ひと言で「仕事ができない」というと、グループ内や他者に話す際、共通イメージが何となくあるかと思いますが、改めて、具体的に言動を見直してみましょう。上記はできていないと思われる一般的なものですが、さらに各職場ごとに具体的な場面をふり返り、頻度(いつも、毎回)や業務内容(こっちの仕事はできている)など、具体的に確認することで、問題が見えやすくなります。

2.仕事ができない理由

 どうして上記の言動が起こるのか、問題を探していきましょう。

1)本人の問題

・性格傾向
・理解力やスキル課題
・抱える悩みの有無、など

 性格傾向は個性としてありますが、その個性が偏っていたり、強すぎることから、仕事に影響していることが考がえられます。完璧主義の傾向が強いことでミスを認められないケースや、拡大解釈の偏りから指摘されなければ気づかない(=問題ないと本人は思っている)ケース、自責感・不安感から周囲を気にしすぎて自発的に動けないケースなど、様々です。
 理解力には、単純に言われたことの理解だけでなく、仕事を把握する理解(目の前の作業だけでなく、その仕事の趣旨やプロセスなど)、相手・周囲の意図することへのコミュニケーション理解もあります。
 また、本人の通常のパフォーマンスが発揮できない他の原因(悩み事による不安定さなど)もあるかもしれません。
 本人の問題は、本来の資質・能力や他の影響も含め、丁寧に確認することが大切です。状態によっては、疾患の可能性も考えられます。

2)周囲の問題

・与える仕事量や内容が適切ではない
・関わり方が不足している
・思い込みや決めつけがある、など

 マンパワー不足により、ひとりが抱える仕事量やタスク数は増えていると言われます。そこに加え、本人の問題にもあるように、その人の資質やスキルに合っていない仕事を担当させているかもしれません。また、ミスが多い・続くといった際、指導不足も考えられます。日頃の声掛けは、早期の問題把握につながるため、コミュニケーション不足も確認してみましょう。仕事ができない人に対する思い込み、『この人は~な人』というネガティブな偏ったイメージによって、小さな問題を周囲が大きく捉えすぎているかもしれません。

3.対応方法

 本人の対応、周囲の対応、どちらも必要な場合があります。

1)問題のすり合わせ

 仕事ができないと捉えている言動について、前述のそれぞれの問題(本人/周囲)とすり合わせて考えていきます。ここでは、本人と面談などの場を設け、現状の課題を伝え、一緒に考えていくことが大切です。また、職場の指導担当者は「自分が何とかしてあげないと」と思うあまりに、責任を背負いすぎてしまうこともあります。問題について、組織内の相談窓口に一緒に考えてもらうことも必要かもしれません。
 客観的な第三者(専門家など)による面談があれば、状態によっては精神疾患など早期治療につなげられることもあります。

2)改善への取り組み

 それぞれの問題の認識ができれば、具体的な対応=行動や体制をどう変えていけるか考えていきます。この際のポイントは具体的に考えることです。あいまいな表現になってしまうと、再び認識の相違が起こりかねません。誰が・何故・何を・いつまで・どこで・どうやって(5W1H)と、できる限り具体化しておくことをお勧めします。特に、ゴール(どんな人になってもらうか)を意識しておくことで、本人と周囲が協力して取り組みやすくなります。
 カウンセリングでは、職場側の指導担当とも相談しながら具体的な計画立案をご提案させていただく場合もあります。

3)方針の見直し

 うまくいかない時は、再び指導方針を見直すことも必要です。求めるゴール設定は適切か(理想になりすぎていないか)、新たな問題が起こっていないか、立ちどまって見直すことで、進めることもあります。本人のモチベーション、周囲の心のゆとりも考え、職場として必要な体制を目指しましょう。
 カウンセリングでは、加えて、職場全体的な方針の見直しをご提案することもあります。ひとりの問題だけにせず、今後同じような課題への対応に備えることや、改めて全体に意識確認を促す機会にもできます。

まとめ

 「仕事ができない」と、簡単にひと言にしてしまわず、具体的に向き合って考えることが本人も周囲も大切です。前述したような問題のすり合わせが、曖昧になっていたり、行われておらず、本人が問題に気づけていない場合は、いつまでも変わらない状態が続き、周囲が疲弊してしまいます。大切なことは、この職場で、何が必要か、方針を明確にし、指導方法や方針目標に達しない場合の対応策も含め、職場意識を共有していくことが大前提だと考えます。
 なかなかその意識が理解できていない、問題意識がないのであればなおさら、丁寧に話し合い、伝え合い、根っこ(意識)の共有をしておきましょう。そして、指導担当者だけが悩むのでなく、組織全体としてスタッフのあり方・育成を考えることが大切です。ひとつひとつの改善が、職場全体の意識をボトムアップしていくことにつながります。
 にじいと心理談室でも、『職場カウンセリングサポート』としてお手伝いさせていただきます。職場内で改善が進まない際はお問合せよりご相談ください。

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