奈良県生駒市の心理カウンセリング「にじいと心理相談室」です。
思いがけない事故による怪我や病気は、これまでの生活や思い描いていた人生を、考えもしなかったものに変えてしまうことがあります。それは、とてもショックでひどく落ち込んだり、不安だらけで恐怖さえ感じ、周囲を妬んだり恨むこともあるかもしれません。大病で人生観が変わるという方は大勢いらっしゃいます。大病や大怪我によって環境状態が変わるという出来事を、どう捉えれば、不安が和らいだり落ち着くか、心の整え方について、アドラー心理学を活用しながらご紹介させていただきます。
人生観が変われば生き方は変わる
1.アドラーの心理学
アドラーは『個人心理学』として、個人の主体性を提唱しています。「個人が主体的に見る世界の中で、自ら主体的に目的をもって動く」、簡単に言うと、自分の捉え方に基づき、自分に責任をもち、自分から行動しているという考え方です。
アドラーの考え方には、
①自分がその行動を選びその責任で今こうなっているのだ(自己決定性)
②原因で行動するのではなく、目的があるから行動する(目的論)
③頭も心もひとつとなって目的に向かって行動する(全体論)
④自分だけのメガネ(主観的)で物事を見ている(仮想論)
⑤個人は他者との関係によって理解され、改善・解決につながる(対人関係論・社会統合論)
といった5つの考え方があります。
自分の選び方や物事の考え方など、幸せ(不幸せ)は自分次第で変わるのだと考えると、人生をより良くする方法は自分の中にあるといえます。
2.不安を和らげる心の整え方(捉え方)
1)あなたの人生はあなたが主役
思い描いていた人生の脚本は、大きく変わってしまったかもしれません。出会う相手、訪れる場所、見つけるはずの幸せを、病気のせいで、まるですべて失ったように感じてしまっているかもしれません。だけど本当に何もなく終わりなんでしょうか。バッドストーリー、バッドエンドを決めつけてしまっていませんか。
まだ人生は終わっていません。どんなハッピーエンドにするかを決めるのは、主役の自分自身です。幸せになっていい、まだまだ幸せを見つけるストーリーは続いています。
2)生きる意義は自分の中に見つけていく
仕事ができない、家族に負担をかけるなど、元気な頃以上に他者を気にしてしまっていませんか。健康な時当たり前に思っていた価値観は「周りからもらえていた評価=生きる意義」だったかもしれません。それが失われたように感じたとたん、生きている意義・目的を見失ってしまうことがあります。でも、今の自分だから見えること、感じられること、気づけること、伝えられる・教えられることは本当に何もないでしょうか。他者にだけでなく、自分のためにできることは、めぐりめぐって他の誰かの人のためにもなるかもしれません。
その体や環境を変えることはできなくても、価値観を「自分からもらえる評価=生きる意義」に視点を変えてみると、違う世界が見えてくるはず。自分が納得、満足できることが次の幸せを見つけるためにも大切だと思います。
まとめ
幸せって何でしょう?
あるか/ないか、多いか/少ないか、幸せの基準や価値は人それぞれ違います。幸せという2文字を安易に使っていると、みんな同じ共通認識に混同しやすいですが、文化・世代・環境・状態などそれぞれ違えば、幸せの捉え方が違うことは自然なことです。また、人は様々な出来事に遭遇しながら、感情を動かし、捉え方を変えていきます。同じ人でも、過去と今では幸せの意味や捉え方も変化します。
出来事は変えられないけれど、自分の心は変えられる。変わらないのは変わろうとしないからだ。
このようなアドラーの考え方は一見厳しく感じますが、誰でも幸せになれるんだよって教えてくれているように思います。ただ、体にも心にも苦痛を感じる中、ひとりで向き合い考えていくことは、決して簡単なことではありません。家族や仲間、必要に応じてカウンセラーなど専門家にもサポートしてもらいながら、自分の人生の脚本を見直してみてくださいね。今日の投稿が、見直すヒントや心のお役に立てれば幸いです。
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