奈良県生駒市の心理カウンセリング「にじいと心理相談室」です。
夫婦や恋人、一緒にいるのに感じてしまう孤独感。わかってほしいのにわかってもらえない、わかりたいのにわからない。お互いに感じたり、片方だけが感じたり、苦しさを増幅させているのは孤独感からきているかもしれません。今回は、ふたりの間に感じられる孤独感について考えてみようと思います。
1.どうして寂しくなるの?
遠距離恋愛や単身赴任といった物理的な距離とは異なり、そばにいても寂しさを感じる心理的な距離を経験したことありませんか?そもそもどうして人は寂しさを感じてしまうのでしょうか。
1)脳のメカニズム
心とつながる体。体の中ではどんなことが起こっているのでしょうか?
人間の情動は、脳のメカニズムが影響していると考えられています。脳内には下記のような神経伝達物質などあり、物質バランスの変化が影響していると言われています。物質の減少や活性化の程度により、寂しさや孤独感を感じやすくさせるそうです。
・セロトニン(幸福感を感じる)
・ドーパミン(快感を感じる)
・オキシトシン(愛情を感じる)
・前頭前野、偏桃体など(人とのつながりを形成する領域)
2)心理的な要因(思考傾向)
人間は社会的なつながりを必要とする動物と言われています。コミュニケーション不足や自己理解が不十分であると、次のような思考傾向や感じ方に偏りが起こったり、強く感じやすくなることがあります。
・自分の存在意義を見失う
・自分を否定的に捉えたり、物事をネガティブに捉える
・十分な自己表現ができず、フラストレーションを感じる
・他者評価を気にする、求めるなど
3)社会的な要因(環境)
周囲の環境によって、前述の心理的な要因へ結びつきやすくなります。
・人との接触が少ない(療養中、一人暮らしなど)
・会話が少ない(職場でも私的な話はできない、在宅ワークなど)
・生活環境の変化(進学、就職、転居、結婚、離婚、出産育児、介護など)
2.ふたりの孤独感
なぜ、一緒にいても孤独感や寂しさを感じるのでしょうか。
ふたりで話し合いや会話をしていても、伝えている言葉の多くが、出来事や他者の話題であったり、パートナーについての批判かもしれません。自分のこと、伝えあえているでしょうか?コミュニケーションの中で、実は伝わっていない、受けとめていないものがあるのかもしれません。特に次の2つ、お互いに伝わり合えていますか?
1)考え方・捉え方、伝えられていますか?
・優先にしたい(してほしい)こと
・もらいたい(あげたい)こと
・役割に求めている(求められている)こと、など
2)気もち、伝えられていますか?
・しんどい(やめたい)
・不安(これからの心配)
・さみしさ(わかってもらえていない)、など
休日の過ごし方、家事の順番、子どもへの接し方など、「どうありたいか、あるべきか」価値観など、考えがお互いに異なることは他人同士であれば自然なことです。嬉しい気もち、つらい気もちも、いつも相手が同じように感じるわけではありません。だからこそ、伝え、確認しあうことが大切だと思います。
3.コミュニケーションの見直し
親しい二人の会話は、言いやすい、わかってるはずといった思い込みなどから、省略していたり、乱暴な言葉を用いたり、雑な態度が出やすいかもしれません。一度、ご自身のコミュニケーション姿勢・態度について次を参考に確認してみてください。
1)”伝わる”伝え方になっていますか?
・曖昧な気もちも、言葉でできるだけ伝えていますか?
・考えは伝える前に自分の中で整理できていますか?
・主語は自分ですか?(わたしは~だと思うなど)
2)相手をわかろうと受けとめていますか?
・相手の話を受けとめて言葉を返していますか?(~ということなんやね)
・否定、批判などの言葉が多くありませんか?(主語が相手、あなたは~だ)
・話の間、相手へ反応をしてあげていますか?(うなづく、相づちなど)
3)落ち着いて話せる時間や場所ですか?
・飲酒量が増えたあとにしていませんか?(酔った勢いの乱暴な発言)
・深夜など遅い時間ではありませんか?(翌日に影響するリスク)
・飲食店などふたりきりではない場所を試されましたか?(落ち着いて向き合いやすい場所)
まとめ
夫婦や恋人といった近い存在のため、心も近くて当たり前のように思いこみやすくなります。特に、言葉にしづらい気もちや価値観などは、たとえパートナーであっても、言葉にしていなければ伝わりにくいことがあります。相手に伝わらない、わかってもらえないと感じるときは、まずは伝え方を見直してみましょう。また、相手の意見や気もちが理解しづらいと感じるときは、自分の価値観や気もちを確認してみましょう。異なることで衝突するのは、その見直しや確認が不足しているからかもしれません。
お互いにわかりあいたいと思えることで、次のステップ、わかりあえるかどうかに移ることができます。全く同じ気もちや考え方ではなくても、わかってもらえるだけで孤独感や寂しさは、緩和されますよ。
おふたりだけで、ステップが進まないときは、カウンセリングでもサポートさせていただきます。カウンセリングはゴールではなく、スタートです。おふたりのより良いあり方を見つけてまいりましょう。ご検討は、にじいと心理相談室カップルカウンセリングをご参照ください。
