奈良県生駒市の心理カウンセリング「にじいと心理相談室」です。
ご自宅への訪問カウセンリングでは、乳幼児の子育て中の方からのご相談もあります。それぞれご相談内容は違いますが、今回は子育ての悩みについて、カウンセリングの中で感じられる問題のひとつをご紹介させていただきます。
妊娠・出産・育児による生活の変化
妊娠~産後、ママとなる女性は大きな体の変化(負担)やそれに伴う心の変化が起こります。カウンセリングのご相談者様は、心の変化(不調)の悩みをお持ちですが、その要因は体の変化からくるものだけでなく、生活の変化、夫婦関係の変化が要因となっていることがあります。
1.生活の変化と心の変化
1)妊娠期
ママのお腹が大きくなるにつれ、行動の制限が起こります。
①行動の変化(家事分担)
重いものを持てない、体を動かしづらいママに代わり、ゴミ出し・掃除や洗濯など、パパの活躍が増えていきます。また、仕事をされているママは、体調や職務内容によっては、職場でのお仕事内容が変わることもあります。
②心の変化
ママの気もちは、「頼もしいな、嬉しいな、ありがたいな」と、ポジティブな気もちが活躍するパパに感じるものの、体のしんどさから「パパはしんどくなくていいな、好きな物食べれて羨ましいな」という想いや、より強まると妬ましい気もち、腹立たしい気もちも起こりやすくなります。また、仕事内容が変わることで、安心と共に、物足りなさや周囲への申し訳なさを感じることも出てきます。
一方、パパの気もちでは頼りにされることへの嬉しさ、やらなきゃいけない責任感が強まることもあれば、仕事と慣れない家事を抱えることへの不満や性生活の変化によるフラストレーションが起こることもあります。
2)出産~産後
赤ちゃんが産まれると、物理的・行動的に生活環境が大きく変わります。
①スペース(居場所)の変化
赤ちゃん用のベット・ベビーカー・おもちゃ・おむつと、当たり前ですが物が増える。これまでのふたりだけのスペースは、これからは子どものためのスペースに変わります。趣味で飾っているもの、大人だから問題はなかったものも、子どもの安全のために移動させたり、片づけることが必要になります。家事も、こまめな掃除が増えたり、おむつなど片づけるものも増えます。
②行動の変化(家事+育児)
家事に加え、育児が始まります。授乳や離乳食、オムツ交換やトイレトレーニング、あやす・遊ぶなど、子どもに係る時間が増えるため、後でも記述しますが、お互いに自分時間やふたりの時間が減ってしまいます。
この大きな生活の変化は、心にも大きく影響します。
③心の変化
授乳をするママは、産後の体調変化とともに睡眠時間が変わることで、疲労感やイライラ感が起こりやすくなります。また、パパが仕事で不在の間もママは1日中子どもと過ごすことで、病気や成長への不安が強まったり、ひとりでみていることへの負担感やさみしさ、外出できるパパへの羨ましさも増えることがあります。
一方パパは、帰宅後の子どもとの時間への喜びや様子が気になったり、家族を守る使命感を強く感じる反面、子育てや家事への負担感やママを配慮する思いもあり、これまで以上に自分時間を我慢する気もちも出てくるかもしれません。
2.夫婦として起こりやすい変化
1)時間の過ごし方が変わる
これまでふたり一緒に過ごしていた時間は、3人の時間になったというよりも、乳幼児の時期は特に、ひとりひとり、個々の時間になりやすいかもしれません。例えば、ママが授乳中はパパが家事、パパが仕事中はママは家事・育児。同じ部屋にいるかどうかではなく、これは、同じ意識を共有できるか(=理解できるか)だと思います。
家事・育児を、自分の仕事と同じくらい大事なことと思えないパパであれば、「子どもと昼寝してるだけやろ」と軽率に言ってしまうかもしれません。逆にママもパパに対して「接待って言いながらみんなで楽しく飲んでるだけでしょ」と妬みを感じやすくなるかもしれません。
特に、仕事をしていたママは時間の過ごし方が大きく変わります。職場では人との交流があったけど、今は赤ちゃんと2人だけの時間。大変な交渉や難しい作業をこなすなど、職場で評価され存在意義を感じながら活躍されていた方が、今は単純な日々の繰り返し。そこには、誰かに褒められることもなく、当たり前でしかない生活。こんなママが感じることは・・孤独感、さみしい気もち、むなしさだったりします。そのことを感じとれないパパからすると、仕事のあとに家事に育児、もしかするとママの不満や不安を聴くうちに、めんどくさい、うっとうしいと感じたり、パパも疲労感や不満が出てくる、そうするとママだって仕事の大変さもわかるから何も言えなくなり、鬱々としていくような悪循環になることがあります。
2)居場所が変わる
生活の変化でもお伝えしましたが、子どものためのスペースが増えていくため、大人のスペース、特に個々のスペースが狭くなったり、無くなることもあります。自分がゆっくり安心してくつろげる場所が減ることは、自分のための時間が減ることにもつながります。
私も昔、子育て中、トイレがひとりになれる唯一のスペースだったり、育休復帰後は通勤時間の電車だけが、ひとりで考え事をしたり読書できる場所だったこともあります。子育て中はたとえ個室があっても、赤ちゃんの泣き声も聴こえたりと、落ち着かないというご相談者様もいらっしゃいます。
家族で過ごしたくないわけではないけれど、自分ひとりになれる場所(時間)が欲しいという願望は、「解放されたい、自由が欲しい」という言葉が出るなど、カウンセリングに来られる方は、パパもママも共にあるように思います。
3)関係性が変わる
前述のようなことや、経済的な金銭面の負担もあると、子育て中のパパとママ、ご夫婦の関係がぎくしゃくしたり、言い合いが増えるケースが、個別カウンセリングやカップルカウンセリングでもお話しの中で出てきます。
相手を理解できない、許せない、自分ばっかりと捉えすぎてしまい、相手を責めることが増えていくのかもしれません。言い合いとなるきっかけの出来事は、些細なことでも、それが積み重なり、疲労感・負担感を増し、それがさらに相手を許せない、理解できなくなる悪循環を生んでしまいます。
3.自分をわかって、相手をわかり、家庭を築く
ご相談に来られるママもパパも、皆さん親として子どもを大切にしたいと、すごく想っていらっしゃいます。その気もちが強くなることは素晴らしいことであると同時に、ご自身を大切にすることを後回しにしているかもしれません。ネガティブな気もちが心に溜まると、他者への優しさや思いやりも欠けてしまいます。それが、パートナーなど周囲との関係性の悪化や、ひどくなると、本来大切にしたかったお子様を傷つける結果になるかもしれません。
まずは、今の自分の本音を自分がわかって受けとめていく、そして整理して、パートナーに伝えられることができると、相手を理解し、ご一緒に子育てを楽しみながら、素敵な家庭を築いていけると考えます。
まとめ
前にも書きましたが、パパも、ママも、みんなお子さまのことを大切に想っていらっしゃいます。そして、パートナーのことも大切に想い、理解されていることだって本当はたくさんあります。だからこそ、ご自身のことは、頑張りすぎたり我慢しすぎてしまうように思います。
カウンセリングでは、そんな頑張りすぎちゃっているものを、緩めたり、減らしたり、渡したり、置いてみたり、心を軽くしながら、子育てを楽しむコツをご一緒に見つけてまいります。
おひとりでも、おふたりご一緒にでも、ご相談しやすい環境で承っておりますので、ご相談メニューよりご確認ください。
おまけ
子育ての相談窓口は、各地域・自治体でも様々なサービスがあります。医師・保健士・管理栄養士など、専門的知識やご経験を持つ方に対応いただけ、料金も無料~安価で受けられるため、安心してご相談いただけます。にじいと心理相談室の近隣地域をご紹介いたしますので、ご参考いただければと思います。
・生駒市_子育てに関する相談窓口一覧(生駒市公式HP)
・奈良市_子どもと家庭に関する相談(奈良市子育て応援サイト)
・精華町_子育て支援センター(精華町公式HP)
・奈良県_子育て相談窓口(奈良県公式HP)
・京都府_きょうと子育てピアサポートセンター(京都府公式HP)
行政の窓口を掲載させていただきましたが、他にもNPO団体や自治会運営など、にじいと心理相談室も含め、様々なサポートがあります。おひとりやご家庭だけで悩まず、ご相談してくださいね。がんばりすぎず、各ご家庭が心穏やかに楽しく育む子育てとなることを願っております。
