にじいと心理相談室 奈良

    • 2026年3月16日
    • 心の豆知識
    • 職場, 夫婦, 子育て

傾聴とは

 奈良県生駒市の心理カウンセリング、にじいと心理相談室です。
 職場やご家庭のご相談で、傾聴、聴く力についてご質問をいただくことがあります。今回は日常のコミュニケーションで活用できる傾聴方法についてご紹介いたします。

傾聴スキルを活用しよう

1.傾聴とは

 傾聴を簡単にお伝えさせていただくと、相手の話を理解しようと意識しながら丁寧に聴くことです。「聞く」と「聴く」の違いについてご存じの方もいるかもしれませんが、傾聴はこの「聴く」に「傾く」という字が加わっています。これは積極的に相手へ姿勢を傾けて聴こうとする姿勢から、丁寧に聴く、もっと相手を理解しようとする聴き方の姿勢です。

聞く(受動的):強く意識せず自然に入ってくる音を捉える行為(ラジオや雑踏の音など)
傾聴(能動的):相手の感情や考え方など理解するために、意識して捉える姿勢(面談・相談など)

 相手との会話で違和感や不快感を感じる時、もしかするとこの聴く姿勢が不足していたり、できていないからかもしれません。

2.傾聴を使う目的は?

 前述で触れましたが、もっと相手を理解するための聴き方として傾聴は用いられます。
 例えば日常では次のような場面で活用できます。必要な場面で用いることで、円滑なコミュニケーションとなり、より良い信頼関係につながります。

・家庭内の話し合いや相談
・職場内の面談や相談
・相手と仲直りしたいとき
・相手ともっと仲を深めたいとき、など

 傾聴は相手をもっとわかりたい、知りたい、理解したいと、相手へ寄り添う姿勢です。大切な話し合いはもちろん、日常の会話であっても、相手の意見や主張をもっと理解すること、まだ理解まではできなくても、あなたをわかりたいという気もちが相手に伝わることで、相手に安心や好意を感じてもらえます。

3.傾聴の具体的な方法

日常で意識して行える傾聴方法をご紹介します。

1)場面構成

 会話を始める前に、場所を適切にセッティングすることは雰囲気を変えて話しやすくさせたり、聴く側としても聴き取りやすい場所を選ぶことは大切です。例えば、ご夫婦の話し合いはあえて家ではなく公園やカフェなど人がいることで言い合いに発展しにくくなることがあります。お互いに安心して落ち着いて話せる場所を探してみましょう。

2)あいづち・うなずき

 職場の上司との面談で時々ありますが、じっと一所懸命聴いているけれど、あいづちやうなずきもなく腕を組んで黙って見据えられていると、相手は萎縮します。「うんうん」「あーそうなのか」とできれば普段よりゆっくりと意識してあげると、しっかり聴いてもらえたと感じやすくなります。

3)主語を「YOU(あなた)」にして伝え返す

 相手の意見は自分とは異なることもあります。それを「わたしは~だ」とすぐに打ち返してしまうと、傾聴ではなく主張の場に変わってしまいます。まずは一旦、②のあいづちをし、「あなたは~なんですね」と受けとめてあげることで相手は落ち着くことができます。

4)相手の感情の言葉を拾う

 話の中で相手は、出来事について感じた気もちを伝えることがあります。ポジティブでもネガティブでも、もし相手の感情が言葉にされたときは、さらに相手との距離が近づいているサインかもしれません。
 つらい気もち、さみしい気もち、不安な気もちなど語られた際はあいづちだけでなく「それはとってもつらいね、さみしかったね」と言葉を受けとめ伝え返してあげると、わかってもらえたと安心できたり、もっと自然な自分を現しやすくなり、話が深まることがあります。

 傾聴の技法はいろいろありますが、苦手と思う人でも、意識して積み重ねることで聴くスキルは身に付きます。何より一番大切なことは、相手をもっと理解してあげたい、わかってあげたいという聴く側の気もちです。その気もちが聴く姿勢=傾聴に変わっていきます。

まとめ

 傾聴は家族、友人、職場仲間など相手や場面によって活用できます。相手の話を理解しようと意識しながら丁寧に聴くことによって、信頼関係が築けたり、深めることができます。具体的な方法もご紹介しましたが、どれも相手への関心や思いやり、気遣いがあるからあらわれる姿勢です。
 言い合いやケンカに発展してしまうのは、主張を押し付けてしまっていたり、相手を理解しようとする気もちが伝わっていないことが多くの要因です。自分では「聴いてるつもり」が、相手には「聞いてるつもり」もしくは「聴く気どころか、聞く気もない」と受け取られているのかもしれません。傾聴の方法を参考に、一度自分の「聴き方」を点検してみてはどうでしょうか。傾聴力は才能ではなく、方法ですから、練習すれば誰でも活用できるようになります。

 にじいと心理相談室では、職場の面談に活用できる傾聴方法や、ご家庭内の言い合いを話し合いに変えるための会話コミュニケーションの点検など、各ご相談に応じた傾聴の活用を承っております。人間関係における問題改善のお役に立てれば嬉しく思います。
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傾聴を大切にコミュニケーションをとる作業着の同僚

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